テルを送り迎え

 昨日からのメールで、今日くらいはとテルをトの所へ送迎する。彼女からの鰻屋へ行かないかとの誘いのメールも来ていたが断った。安定剤を飲んで、マンションへ向かう。助手席から降りるときに、テルはひどく泣いていた。久しぶりの彼女に驚いたのか、ワシと少し別れるの嫌なのか分からない。午後三時から五時までの二時間。することもなく、駅周辺をうろつき時間をつぶす。
 時間になり、迎えに行くとテルは笑顔だった。帰宅後、トからお礼と思い出のある所だから是非鰻屋に行きたかったとメールが来ていた。残念ながら、そういう気持ちになれません。